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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
身体を離して愛花ちゃんを見ると、ニコリと優しく微笑んでいた。
辛い境遇だったはずの愛花ちゃん。
か弱そうに見えるけど、でも、本当は強くて…
妹とか言いながら、尊敬する相手だ。
「頑張ってねっ……」
「はい……!」
「私のこと忘れないでよっ…!」
「ですから、大袈裟ですってば……」
笑った愛花ちゃんを見ていたら、堪らなくなって再び抱きつくと、愛花はクスクスとさらに笑った。
一生彼女を応援する。
今まで色々なことが起こって耐えられないくらい辛かったときもあったけど、それでもめげずにここまで来れたのは紛れもなく、彼女のお蔭だもの────
「あれ……真希様…⁉︎」
「何……?」