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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
身体を離して、涙を拭っていると、愛花ちゃんはそれはそれは慌てた様子で私のお腹に手を這わせた。
「愛花ちゃん……?」
「いっ、今っ……!」
どうしたんだろう……
不思議に思っていると、突然お腹に違和感を感じて目を見開いた。
う、うそ……!もしかして今っ…
「「蹴った!」」
愛花ちゃんと言葉が重なって思わず顔を見合う。
初めて感じた感覚。
今まで感じたことのない心のときめきに胸を押さえていると、お腹の中の小さな命はさらにポコポコと動き出した。
「……本当に…真希様の中に…いるんですね……」
しんみりとそう言った愛花ちゃんが、まるで自分の子のように愛おしそうに私のお腹をさする。
「随分元気ですね」
「ほんと……」
この暴れ方……
もしかしたら、この子はお父さん似かな?
1人でクスクス笑ってそんなことを思う。
早くお父さん本人にこの事を伝えたい……
すると、部屋の扉が開いた。