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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「あぁ、ここにいたのか愛花」
「光瑠さん!」
ちょうど現れた光瑠さんの名前を呼ぶと、なぜか光瑠さんは、ギクッとしたような素振りを見せて顔の前で手を振った。
「いやっ……あれだからな!別にっ……俺は愛花に特別な用があった訳じゃっ……」
何故か勝手にアワアワとしている光瑠さんを不審に思いながらも、今起こった素敵な出来事を早く伝えたくて近付く。
すると、光瑠さんはタラっと冷や汗を流してそっぽを向いた。
「別にお前に隠し事なんか……っ」
「あのね!光瑠さん!」
その手を掴んで顔を見上げると、光瑠さんがゴクリと唾を飲んだのが分かった。