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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
─────────…
感動しているのか、何も言わない光瑠さんが面白くてからかっていると、光瑠さんはそのまま私を優しく抱き締めてくれた。
私は今、堪らなく幸せだ──…
ぎゅっと抱き締め返すと、側で愛花ちゃんがフフフと笑ったのが聞こえた。
「産まれてくるのが楽しみですね…」
「あぁ……」
大好きな人との子ども。
生まれる前からこんなにも愛しいんだから、生まれたら、もっともっと愛しいに決まってる。
「あ、そうだ! えっと……ご主人様…?」
躊躇いがちに愛花ちゃんに呼ばれた光瑠さんは顔を上げると、あ…と声を上げた。
ん?
どうしたんだろ。
「そうだった……っ」
「………? 光瑠さん?」
あぁっと……とわざとらしく私から身体を離した光瑠さんは目を泳がす。