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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
見たかったその幸せそうな表情に、光瑠の胸がトクンと鳴る。
そして、そっと手を伸ばしてそのきめ細やかな頬に触れた。
「まだ……何も出来てない」
というか、できる目処すら立ってない。
その言葉を聞いて、真希は、さらに嬉しそうにフフフと微笑んだ。
「じゃあ、一緒に作りませんか?」
予想外の提案に光瑠は少し困った表情を見せる。
「……それじゃあプレゼントにならないだろう…」
「光瑠さんが、私のためにキッチンに立とうとしてくれただけで、すっごく嬉しいから……」
腰に回された小さな腕。
そして、真希はギュッと光瑠に抱き着く。