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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日


「それに……光瑠さんとお料理出来たら楽しそうだし……もっと嬉しいので…」



「─────…」



「今までで1番の…プレゼントです…」



抱き着いたまま、顔を上げた彼女を愛しげに眺めながら、光瑠ははぁ……と息を漏らして少し不満そうな表情を見せた。




「散々今まで色々買ってやっただろうが……」


「え……?」


「なのに、何も出来てないこの状態が1番なのか…」



少し拗ねたような光瑠の言葉に真希はクスクスと笑う。




「光瑠さんからもらったものは…全部嬉しいですよ」


「だとしてもっ……」


「はい……?」


「たかが一緒に料理するだけが、今までで1番の訳がないだろっ……」




気を遣わせているような、そんな気分になった光瑠は情けなくなってグッと言葉を詰まらせていた。


「たかがって……」



困ったようにむぅっと口をつぐむかわいらしいその仕草……




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