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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日



レシピをチラと見た私は愛花ちゃんが持って来てくれた卵を割って黄身と卵白に分けてボールに入れた。



そして、その隣で、何故か んん⁉︎ と声を上げた光瑠さんに卵白のボールを差し出す。



「お前……今のどうやったんだ……」



「どう……って……」



普通に割っただけなのだけれど……




そういえば、さっき隼人が光瑠さんは卵も割れなかったって言ってたのを思い出してフフフと笑うと光瑠さんは、怪訝そうな顔をしていた。



見たかったなぁ……卵に苦戦する光瑠さん。




「普通はハンドミキサーとか使ってメレンゲを作るんですけど──」



「待て待て! 日本語を話せ!」



慌てる光瑠さんは本当に新鮮で面白い。




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