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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
ジッとフォーク見つめた光瑠さんは、私の言葉を聞いて、それを頬張る。
そして、少し顔をしかめて、甘いな……と言った。
それが面白くて小さく笑うと、光瑠さんは瞳を閉じて顔を近付けてきた。
「ん………────」
ケーキ同様に甘いキス。
熱い吐息。
彼に捉われるのがいつの間にか癖になっている。
「真希……」
唇をわずかに離した光瑠さんは、心地良い低い声で私の名前を呟いた。
「はい……」
私の頬に触れている大きな手に自分の手を重ねて見つめると、光瑠さんは今度は私の額に優しく口付けた。
「おめでとう……」
「………………」
「愛してる……」
何度囁かれたか分からないその言葉。
でも、言われる度に嬉しさが増えていく不思議…