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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
「私も…愛してます……」
じっと熱く見つめると、光瑠さんは私の両手を掴んで立ち上がった。
どうしたんだろう?
不思議に思って首を傾げていると、光瑠さんが微かにニヤリと笑ったのが分かった。
「ついて来い」
「え……?」
ついて来い??って?
光瑠さんは、私の膨らんだお腹に目をやると、気遣いながらフッと私の手を上に持ち上げた。
そして、ゆっくりと立ち上がる。
「どこにいくんですか……?」
手を引かれて、そのまま彼の後ろを付いていく。
「行けばわかる」
「……?」
中々教えてくれない光瑠さんの表情を読もうとするけど、後ろ姿しか見えなくてそれが出来ない。
何だろう……お庭に行くとか??
そんな予想とは裏腹、光瑠さんはある部屋の前に着くと、ここだ、と言いながら楽しそうに扉を開いた。