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さらに近くてもっと甘い
第7章 奥様の誕生日
真っ白な壁に温かい光…
奥に設置された木目の小さなベッド。
天井を見上げると空の絵が張り巡らされていて、私はハッと息を飲んだ。
「光瑠さんっ……ここっ……」
驚いている私の顔を見て、光瑠さんはフッと笑うと、部屋の中に視線を移した。
「壁紙は……性別が分かってからの方がいいだろう」
「─────…」
「まぁ、これはお前へのプレゼントというより……」
視線を私に移した光瑠さんはそのまま目線を下げると、優しく私のお腹に触れた。
「“お前”へのプレゼントだな……」
優しく笑った光瑠さんの顔は…
昨日ケーキ作りの時に見せていたかわいい顔とは違って…
頼り甲斐のある…父親の顔だった。