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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
キスなんてもう何度もしている。
でも、いつもと違う雰囲気。
初めて学校の屋上でした時以上の緊張を感じながら、愛花は迫ってくる浩平を阻むように押しのけた。
「…愛花……?」
「ちょっ…とっ…待って…」
「なんでっ……」
拒否された事がショックで、すかさず浩平は尋ねる。
待ってって…なんだよっ……
焦っている浩平の表情を見て、愛花は、えっと…と懸命に声を絞り出す。
「なんかっ……浩平くん…」
「うん…」
「男なんだって……っ。そう思ったらっ……」
「え……それどういう意味…」
ずっと男なんですけど…!?
てか、だったらこの1年近くどう思ってたんだっ…
そんな事を思いながらも、懸命に何かを伝えようとしてくる愛花の姿が愛しくて、胸がざわついている。