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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
「あのっ……なんかっ……」
上手く言葉が見つからない。
自分でも、どうしてこんな風になってしまっているのか、分からないまま愛花は優しく見つめてくる浩平を見つめ返す。
「なぁ……」
「…なにっ……?」
「俺の事……こわい?」
「えっ……」
予想外の質問に、愛花は大きな目をさらに見開く。
「怖く……ないよっ……」
「……ならいいけど」
ぎゅっと抱き締められて、愛花は後ろに少しよろけた。
浩平の香りと石けんの香り。
それが鼻を掠める。
「っ……あ、あのね……なんか急に意識しちゃってっ……」
「…………」
「そしたら…っ…ドキドキして苦しくてっ……」
「────…」
「恥ずかしくなっちゃって…っ」