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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
愛花の言葉に、浩平は抱き締めながら目を見開く。
「ちょっとストップっ……」
「なっ…なんで…」
浩平は、顔が紅くなるのを感じながら、愛花から体を離すとそのまま愛花の肩にうずくまった。
「愛花ってさ…」
「うん……」
「そういうかわいい事、無意識に言い過ぎなんだよっ……」
「えっ……」
かわいいと言われて愛花の胸がキュンと狭まる。
ゆっくりと顔を上げた浩平はそんな愛花をムッとしながら見つめた。
「もう少し俺の事考えてくれねぇかなっ……」
「……えっ…考えてるよ…?」
「そーゆーことじゃねぇのっ!」
訳が分からず愛花は首を捻る。
そんな愛花に柔い怒りをぶつけながら、浩平は片眉を上げた。
「……大体俺の事を男として意識すんの遅すぎっ…」
「それは…あの……男だってことはもちろん分かってたんだけどっ…あの……分かってなかったっていうかっ……」
「意味わかんねーっ…」
「ご、ごめん……」
悪気はない様子の愛花を見ながら、浩平ははぁ〜…と息をついた。