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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
結局ずっと意識してたのは俺だけってことかよ…
少しだけ項垂れながらも、ヘタレと思われてなかっただけマシだと思うことにする。
そして何の気なしに顔を上げると、愛花がジッと見つめていてドキッと心臓が跳ねた。
「っ…………」
ああ〜〜〜っ
ったくっ……
「キスするからっ…!」
「えっ…あっ…」
「無理!もう待たねぇ!」
「っ…こうへ───」
少し強引に塞がれた唇。
そんなかわいい顔で見つめられたら待てる訳ねぇだろっ……
ドキドキとうるさい心臓を抱えながら、浩平はしばらく触れるだけのキスをすると、はぁ…と息を洩らして愛花を見つめた。
「愛花……」
「っ………」
「………口…開けて……」
浩平の言葉を聞いて、愛花はギュッと目を瞑る。
そして躊躇いがちにその小さな口を開くと、再び浩平がその唇を塞いだ。
「んっ……はぁっ…」
「っ……───」
初めての舌の感覚。
どうしたら良いのか分からないままの愛花の舌を浩平は逃がすまいと絡めとる。