この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
──────────────────…
「ここで何をしている…」
まるで地鳴りのような低い声。
ビクりと身体を震わせた目の前の少女は、ゆっくりとこちらの方を向く。
「ひっ……光瑠さんっ……」
自分でも、今、青筋が立っているのが分かる。
そんな光瑠を、真希は大きな瞳を揺らしながら見つめていた。
「何をしているという俺の質問に答えろ」
「な、何って…」
突然の事に困惑の色を隠せない真希は、大きく深呼吸をする。
─────────何が何でもあいつを外に出すな
「古畑めっ…」
チッと舌打ちをした光瑠を見て、真希が違いますっ!と声を上げた。
「古畑さんたちは何も悪くありません!」
「……」
「私が、どうしても、買い物に行きたいって言って無理矢理──」
「買い物ぉ!?!?」