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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
────────────…
「っ……」
黙り込んでしまった光瑠さんの事を見ながら、優越感のようなものが私の身体を満たしていた。
でもそれもつかの間、目を細めた光瑠さんは、腕を組みながらさらに私に近付いてきた。
「ちょっと…っ」
あんまり近付くから背の高い光瑠さんを見上げるのに首が痛い。
「わっ…」
そしてさらに突然顔を近付けられて、私は思わず声を上げた。
「そうだ──」
息がかかるほどの至近距離で、するどく見つめられて、身体が固まった。
「お前は俺の妻だ」
「っ……」
不覚にも、“妻”という響きに照れてしまうのは、私にも問題があるけどっ…
「それだけじゃない……俺の子も妊娠している」
「だからって……っ」
「『だから』閉じ込める」
「えっ……」
「それの何が悪い。
何度も言うが、お前は俺の妻だ。つまり、完全に俺のもの──」
「………」
「閉じ込めて何が悪い」
完全に開き直った光瑠さんに、私は言葉を失ったまま、立っていた。