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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに


どうしたらいいのか分からない。

そりゃあ、いつかはそうなるだろうが、そのタイミングはいつなのか。

きっと俺がしたいって言ったら愛花は無理するだろうし……


自分の欲を優先したくないがために、葛藤をしている浩平は、再び頭を掻きむしる。



早く帰るべきか、そんな事を考えながら、時計を見上げていると、バタンと扉の音がしてハッとした。




「こっ…浩平くん…っ」


「な……」



に……?



と言い掛けて、固まった。



白いフリルのついたビキニ。


スカートのような形になっている下は、もはや隠すという機能は果たしていないほど透けている。



な…んで…水着っ…!?



パニックになっている浩平に、愛花は顔を真っ赤にさせながら近付く。



そして、勇気を振り絞って浩平の上に跨がった。



「ちょっ…えっ…ええぇっ…愛花っ…!?」



プルプルと震える彼女に、浩平は未だ動揺を隠せない。



何が起きてるっ…!?


これは夢っ…!? ついに俺頭イカれた!?



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