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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
「真希様……やはり、またの機会に…」
「またなんて来ないよっ…!」
「ですけど……」
端の方で萎縮していた愛花ちゃんが、さらに壁に埋もれそうなほど端へ行く。
「古畑さんも、こうおっしゃってますし……」
「でも、従っていたら、子どもが生まれるまでの8ヶ月間ずっっっっっと、このおうちにいることになるんだよ…⁉︎」
まあまあと、愛花ちゃんが私を宥める。
「……何もそのような事は──」
「言ってるじゃないですかっ!!!」
んんっ…と口籠る古畑さんに、近付く。
「何が何でも私は出かけますっ!!
遊園地に行くとか言ってるんじゃないんです。私たちはただ買い物に…ね?愛花ちゃん」
突然話を振られた愛花ちゃんは、コクンと頷く。
「真希様……
あまり使用人を困らせないで下さい…」
「困らせてなんかいませんっ…」