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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
「うるさいです光瑠さん。
私は今友だちと楽しんでいるので邪魔しないで下さいっ!」
少しだけ振り返ってそう凄むと、光瑠さんは、また怒鳴ろうとしているのか、口を開いてはぁっと息を吸い込んだ。
その様子を見て、周りの人たちがそれに構えている。
「いちいちそうやって叫ばないでください!」
「────────っ…」
光瑠さんが叫びそうになっているを寸でで阻むと、光瑠さんは先ほど吸い込んだ行き場のない空気を吐き出した。
「お腹の子が、光瑠さんみたいに短気になったら困ります!」
「なっ…」
言い返してこない光瑠さん。
勝ったのだ。
「ちょっと、真希、光瑠さん固まっちゃっているけど…」
「いいのいいの」
梨子に耳打ちされて私は、そのまま二人を引き連れて、席に戻った。