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さらに近くてもっと甘い
第11章 社内恋愛
「とにかく……!メガネ、買いに行こう!ね!」
「っ……」
そこまでしてもらって良いだろうか…
申し訳ない気持ちと、彼女と会社以外の場所で会えることへの期待が混ざる。
微かに震えた幸太郎はギュッと目を瞑ってその2つを天秤にかける。
「……あのっ…やっぱ買っていただくのは申し訳ないので……っ」
「うーん……でも…」
ちょっとやりすぎかな?
そんなことを思っていた加奈子の言葉を幸太郎が遮る。
「え、選ぶのっ……手伝って頂けますかっ……!」
まっすぐに見つめられて、加奈子は軽く目を見開く。
そして、すぐにニコリと微笑み返した。
「……もちろん!」
「っ………」
キュンキュンとうるさい心臓を幸太郎はギュッと片手で掴む。
やったっ……
先輩とデート出来るっ……
そんなことを思いながら、幸太郎はありがとうございますと叫んだ。