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さらに近くてもっと甘い
第2章 激甘な彼氏様
「すごいなぁ…」
これ、何センチなんだろう…
どうでもいい好奇心で緊張を紛らわす。
自分の靴を脱いだ加奈子は、そっと、その大きな靴を見つめる。
そして、そっとその革靴に足を入れた。
「でかっ…」
ぶかぶかで、あまりの大きさに加奈子は一人で声を上げる。
私の倍くらいありそう…
フワフワと、頭の中で、甘い微笑みが浮かんだ。
「っ………何してんの私っ」
好きすぎて、胸がいっぱいとは、まさにこの事。
ブンブンと頭を振った加奈子は、しっかりしろ、とばかりに自分の頰を両手で叩いた。
その時…
「────────!?!?」
ガチャ、と目の前の扉が開いて、加奈子は息を飲んだ。