この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第13章 入れ違いに入れ違い


「いつも明るくて……。僕に元気をくれて……」


「い、いやいやっ…」


「田部先輩は……僕の天使です」


「───────…」



たまに見せる幸太郎の真剣な眼差し、加奈子はいつも戸惑いを見せる。


天使…だなんて、大げさだ。


少しだけ照れたように顔を紅くさせる加奈子に、幸太郎は胸を高鳴らせながらも落ち込んでいく。



「なのに……僕は……」


ズンと再び項垂れている幸太郎の様子を見て、加奈子はアワアワとしながら、考えを巡らせる。


完全に悪循環に陥っている幸太郎を救いたい。


そんな純粋な加奈子の気持ちが幸太郎を惑わせているのだが、やはり加奈子本人はそんなことに気が付かない。


どうしたら、元気になるだろうか……


んー…と唸った加奈子はしばらくすると、思い付いたとばかりに、あ!と声を上げた。



「先輩……?」


「ちょっと待ってて!」


「…………?」


「すぐ戻るからね!」



よたよたと転びそうな加奈子の後ろ姿を、幸太郎は首を傾げて見つめていた。


/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ