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さらに近くてもっと甘い
第14章 新しい家族
─────────────…
いくらだって見ていられる。
目はどちら似だろうか。
鼻は?口は?
自分に似ても愛おしい。
愛おしい妻に似ればそれもまた愛おしい。
結局どちらにせよ愛おしい。
そんなことを思いながら、飽きもせずに我が子を見つめていると、肩をとんとんと叩かれた感覚に、光瑠はようやく顔を上げた。
「おめでとうございます……」
「あぁ」
ニコニコとしている要に、思わず光瑠も笑みを返す。
「本当、美しい子ですねぇ」
「あぁ」
もちろんお世辞ではないのだが、すんなりと返事をした光瑠に、フっと要が笑う。
もう親バカが発動している───
「いやぁ、それにしても…」
「………?」
「これから、さらに振り回されるあなたを見れるのかと思うと、私は……」
堪え切らないとばかりに笑う要を、光瑠は片眉を上げて見つめた。
振り回される…??
意味が分からずにいると要は少しイジワルな笑みを浮かべる。
「気が早くはありますが……。その子が彼氏……なんかを連れてきた日には、あなたの気が狂いそうだ」
「……かれ……し…」
目をカッと見開いた光瑠を見て、要はさらに光瑠の肩をぽんぽんと軽く叩いた。