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さらに近くてもっと甘い
第15章 副社長様のクッキーと甘いお仕置き
「先輩の……彼氏って…っ…も、も、もしかして…」
幸太郎の存在に、ハッとした加奈子は目を見開く。
いけないっ……そんなことバレたら、副社長に迷惑がっ……
パニックになった加奈子は要の手を振り解く。
「いやっ…あの、ち、ちがっ───」
「────あぁ加奈子は僕のもの。そのクッキーも僕のためのものだから…返してもらうよ」
タッパーに手を伸ばしクッキーを一枚掴んだ要は、それを頬張る。
そして、んー、と唸ると再び加奈子をじっと見つめる。
「今日も本当に美味しい。ありがとう」
「っ…………」
甘い囁きに、体が溶けそうになるのを必死で堪える。
そしてその2人の様子に確信を持った幸太郎は、目を大きく見開いていた。
「ふ、副社長っ……ば、バラしちゃっていいんですかっ…」
「別にいいよ。むしろ加奈子は僕のものだって会社中に言って回りたいくらいだね」
突然、独占欲を丸出しにする要に、加奈子は戸惑いを覚えながらも胸が弾んで止まらない。
「そそ、そそそんな急にっ……にゃんで」
かみかみの加奈子に要は真剣な眼差しを向ける。