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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?
真希と隼人は年が離れている。
でも、絶対に姉弟だと分かるくらい、似ている。
容姿も仕草も
そして光瑠に対する態度も。
「お前は俺のことを何だと思ってるんだっ!」
「何って??お兄ちゃんでしょ??」
そう言ってニコりと笑う。
汚れがない純粋な笑顔。
「お兄ちゃん………」
復唱しながら、ため息をつく。
それに間違いはない。
真希と隼人は姉弟なのだから、隼人にとって自分は義理の兄になる。
そういう意味で聞いたわけじゃなかったのだが…
項垂れながら、空のグラスを眺めて、そしてすっかり眠ってしまったユキを見つめる。