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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?
「もぉ!!飲み過ぎです!!」
「……まだそんなに飲んでない」
静かにそう言い返した光瑠さんは、近くの机にグラスを置いた。
立ち上がりも、振り返りもしない光瑠さんに、少しムッとしながら、さらに近付く。
「またそうやって口答えして!!!
大体10歳の男の子にお酒を注がせるなんてどうかしてます!!!
そりゃあ生まれた時からこの立派なおうちで育ったんでしょうから、何から何まで人にやってもらってきたんでしょうけど…
それにしても、光瑠さんは自分で出来ることを人にやらせすぎです!!!
それに、やってもらっても感謝もしな──」
勢いに任せて光瑠さんに怒っていたら、にゃあ!と鳴き声が聞こえて、言葉を止めた。