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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?
「もう……寝るんですか…?」
「……あぁ…」
素っ気なく言葉を返して、真希に背を向ける。
世の中の夫という人間は、妻の妊娠中どうしているのだろうか……
愛する妻なのだから身体を出来る限り労ってやりたい。
でも
愛する妻だからこそ、どうしようもなくめちゃくちゃに抱きたい。
こんなにも、相入れない想いを10ヶ月も…あるいはそれ以上抱えて過ごしているのだろうか…っ
「……光瑠さんっ……」
「お前ももう…寝ろ…」
「私……なんかしましたっ……?」
不安げな真希の声に切ないため息が漏れる。
仕方なく再び真希の方に身体を向けると、ブランケットを引っ張って、真希の身体に掛けた。