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さらに近くてもっと甘い
第4章 家族の形
愛花の前だからか、いつもなら言われても動かない浩平は、しゃーねぇなぁと呟いて立ち上がる。
そこに、また新たに人が加わる。
「たっだいま〜〜!」
「あらおかえり、瑞希(みずき)」
憧れのセーラー服。
浩平の母が、“瑞希”と呼んだ彼女のことを眺めて、愛花は、あっ…と声を洩らした。
2つに結んでいる髪の毛。
寝癖なのか、一束だけ変な方向に向いていて、それがまたかわいらしい。
「あれ!?!?もしかして!!!」
愛花を視界に入れた瑞希は、ボスっと、スクールバックとその場に落とした。
「あの……っ。私……───」
「愛花さん!?!?!?」
「っ……瑞希声でけぇ!!!」
浩平の言葉を無視して、愛花に近寄った瑞希は、目をキラキラさせながら、自身の両手をまるでお祈りするかのように組んだ。
「やっばい!!!!まじで超かわいいっ…!!!!」
「そっ…そんなっ…」