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【R-34】
第12章 『不知夜月』
久し振りにテーブルの上に何もない綺麗な状態で、出されたお粥を食べる。
『ごめん、台所も……汚かっただろう?』
『はい、お掃除のし甲斐がありました』
その笑顔がまた愛しくて堪らない。
この彼女に対する想いを、忘れようと……消し去ろうとどれ程自分が努力しているかなど彼女は知らないのだろう。
一層の事、熱にうなされたと言い訳して嫌がる彼女を無理矢理襲って激しく犯して欲を全て吐き出して嫌われた方がましだとさえ、出されたお粥を食べながら何度も思った。
余程その表情が険しかったのか。
彼女が心配そうに『お口に合いませんでしたか?』と聞いてきたのに対して、慌てて美味しいと答えた。
が、それがまるで取って付けたかのようで真実味は薄れてしまい申し訳なく感じる。
だからといってそれ以上はどんなに言葉を重ねても更に嘘臭くなるだけだと圭吾は諦めて何も言葉に出さなかった。
『ごめん、台所も……汚かっただろう?』
『はい、お掃除のし甲斐がありました』
その笑顔がまた愛しくて堪らない。
この彼女に対する想いを、忘れようと……消し去ろうとどれ程自分が努力しているかなど彼女は知らないのだろう。
一層の事、熱にうなされたと言い訳して嫌がる彼女を無理矢理襲って激しく犯して欲を全て吐き出して嫌われた方がましだとさえ、出されたお粥を食べながら何度も思った。
余程その表情が険しかったのか。
彼女が心配そうに『お口に合いませんでしたか?』と聞いてきたのに対して、慌てて美味しいと答えた。
が、それがまるで取って付けたかのようで真実味は薄れてしまい申し訳なく感じる。
だからといってそれ以上はどんなに言葉を重ねても更に嘘臭くなるだけだと圭吾は諦めて何も言葉に出さなかった。