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【R-34】
第12章 『不知夜月』
『……分かった。頼むよ。本当に、すまないな』
『いえ、そんな事……。今日はもう寝てください』
『ああ、そうするよ。いつまでも君に迷惑かけられないしね』
頭を枕に落とす。
当たり前のようにおでこを触って体温を確認してくる真奈に心臓がうるさい。
『熱、まだ高いから、無理しないでくださいね。おやすみなさい。また明日』
彼女の指がおでこから離れたかと思うと、そっと圭吾の髪に触れた。
圭吾の髪を柔らかく一撫でしたその綺麗な指先が、惜しむように圭吾の髪の先に絡めてからゆっくりと離れていく。
ああ、もっと……もっと触れていて欲しいのに……。
『ぁっ』
立ち上がる彼女に思わず圭吾の声が漏れた。
『いえ、そんな事……。今日はもう寝てください』
『ああ、そうするよ。いつまでも君に迷惑かけられないしね』
頭を枕に落とす。
当たり前のようにおでこを触って体温を確認してくる真奈に心臓がうるさい。
『熱、まだ高いから、無理しないでくださいね。おやすみなさい。また明日』
彼女の指がおでこから離れたかと思うと、そっと圭吾の髪に触れた。
圭吾の髪を柔らかく一撫でしたその綺麗な指先が、惜しむように圭吾の髪の先に絡めてからゆっくりと離れていく。
ああ、もっと……もっと触れていて欲しいのに……。
『ぁっ』
立ち上がる彼女に思わず圭吾の声が漏れた。