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【R-34】
第17章 真夏の夜の夢
行為の後、そのまま互いに朽ち果てるように眠りについたから、二人とも裸体のままだった。


露になっている真奈の乳首に軽く触れる。

「……んんっ」


夢の中でも淫らな事をしているのか。

眉間にしわを寄せ歪む顔すら美しい。



……こんなに美しい女が、しかもまだ若いのに自分のものになるなんてあの頃は考えもしなかった。


手に入ったなら、人生を掛けて幸せにしようと自身に誓ったあの夜を忘れない。

彼女の乳房に身を屈ませ顔をそっと近付ける。


鼻をくっつけくんくんと匂いを嗅ぐ。

仄かに香る甘い匂い。


女なら誰でもこんな匂いを発するのだろうか。


柔らかい乳房に鼻を埋めて更に匂いを深く嗅ぐ。


顔の角度を僅かに上向きにすると、今度は唇から舌をゆっくりと出してちろりと一舐めした。

上目使いにまだ目覚めない妻を確かめる。
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