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キミの体温 ボクの吐息
第3章 り
何でここに来たんだよ。
なんて聞いてしまえばスッキリするかもしれないこの気持ちは
確かめるのが怖くてそんな事は聞けない。
男の事を知っているのが俺だけなのかもしれないし
今日は誰かと居たい気分なだけかもしれない。
それでも・・・
それでもココに来てくれた事実に俺は嬉しくて
その『誰か』に俺を思い出してくれただけで
それだけで十分だと思う。
こんな・・・
何も求めないほんの少しの相手の行動で嬉しくなるのって
いつ以来だっけ?
俺は20代の若造のくせに
ずいぶん長い事女にドキドキしていなかったななんて思うと
隣に立っている白石が急にさっきより愛しくて
ココにいる理由なんかどうでも良いじゃないかと思った。
ココにいる事実だけが俺には大事で
男と別れたという事実だけが俺には大事で
もう、それだけで今すぐにでも白石を抱きたいと思った。
でも、自分のその気持ちより白石を大事にしてやりたくて
白石の気持ちの整理がつくまでそっと待っていようと心に決める。
「タクシー遅いな」
2本目のマルボロが短くなった時
目の前にタクシーが流れ着いた。
なんて聞いてしまえばスッキリするかもしれないこの気持ちは
確かめるのが怖くてそんな事は聞けない。
男の事を知っているのが俺だけなのかもしれないし
今日は誰かと居たい気分なだけかもしれない。
それでも・・・
それでもココに来てくれた事実に俺は嬉しくて
その『誰か』に俺を思い出してくれただけで
それだけで十分だと思う。
こんな・・・
何も求めないほんの少しの相手の行動で嬉しくなるのって
いつ以来だっけ?
俺は20代の若造のくせに
ずいぶん長い事女にドキドキしていなかったななんて思うと
隣に立っている白石が急にさっきより愛しくて
ココにいる理由なんかどうでも良いじゃないかと思った。
ココにいる事実だけが俺には大事で
男と別れたという事実だけが俺には大事で
もう、それだけで今すぐにでも白石を抱きたいと思った。
でも、自分のその気持ちより白石を大事にしてやりたくて
白石の気持ちの整理がつくまでそっと待っていようと心に決める。
「タクシー遅いな」
2本目のマルボロが短くなった時
目の前にタクシーが流れ着いた。