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キミの体温 ボクの吐息
第1章 ふ
「まさかココで白石に会うとは思わなかったよ」
「うん・・・」
派手じゃないと言っても
毛皮のファーのマフラーをして
ピンヒールは外さないんだな。
そのおしゃれが誰のためなのか気になる俺は
自分の気持ちに戸惑って
話の続かないその空間が居心地悪くて
「そのヒール、似合ってる」
足元を見てそういえば
白石は、くすくす笑い出した。
「何?」
「新田くん、噂通りなんだもん」
「噂?」
「うん。さらっと自然に女の子が喜ぶようなこと言うのね」
「嘘はついてないよ」
「うん。ありがとう。私の彼とは大違い」
男が、居るのか。
当たり前か。
横眼で見る白石は確かに可愛い。
加賀が可愛い子が総務にいるって騒いでたっけ。
彼氏持ちだよ。
そう月曜日に加賀に教えてやろう。
「今日は彼と一緒じゃないのか。花金なのに」
少しからかってそう言った後に顔を見ると
苦笑いして泣きそうな顔になった。
「すっぽかされちゃった」
見えない涙が、流れたような気がした。
「うん・・・」
派手じゃないと言っても
毛皮のファーのマフラーをして
ピンヒールは外さないんだな。
そのおしゃれが誰のためなのか気になる俺は
自分の気持ちに戸惑って
話の続かないその空間が居心地悪くて
「そのヒール、似合ってる」
足元を見てそういえば
白石は、くすくす笑い出した。
「何?」
「新田くん、噂通りなんだもん」
「噂?」
「うん。さらっと自然に女の子が喜ぶようなこと言うのね」
「嘘はついてないよ」
「うん。ありがとう。私の彼とは大違い」
男が、居るのか。
当たり前か。
横眼で見る白石は確かに可愛い。
加賀が可愛い子が総務にいるって騒いでたっけ。
彼氏持ちだよ。
そう月曜日に加賀に教えてやろう。
「今日は彼と一緒じゃないのか。花金なのに」
少しからかってそう言った後に顔を見ると
苦笑いして泣きそうな顔になった。
「すっぽかされちゃった」
見えない涙が、流れたような気がした。