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愛しい記憶
第9章 初恋(回顧)
「お先ー」
誰もいないリビング。
そこでテレビを見ていると、姉ちゃんが風呂から上がった。
喉が渇いたのか、頭にタオルを乗せながら冷蔵庫を覗く姉ちゃんをチラと見た。
部屋着であるショートパンツから伸びる白くて長い足。
少し前から膨らみを見せた胸は、下着を付けていないからTシャツをとんがらせている。
妙に色気を感じて、その感情がわき起こったことに自己嫌悪する。
「友也?」
「……なんだよ」
どうしていいか分からなくて、幼かった時のように素直に接することが出来ないのがもどかしい。