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愛しい記憶
第9章 初恋(回顧)
そんな出来事があった数週間後、夕方バイトから帰ってきた俺は、玄関に自分のではない男の靴があることに息を飲んだ。
普通に歩けばいいのに、足音を立てないように自分の部屋に入って、俺はゆっくりとベッドに腰掛けた。
「……っ──んっ…ア…っ」
「……は…っ…───」
案の定隣の部屋から聞こえてきた声に俺は頭を抱えた。
「っ………」
聞きたくない。
イライラしてどうしようもない。
俯いた俺は、その感情とは裏腹に誤摩化せないほど盛り上がっているズボンから、肉棒を取り出した。
「はぁっ……」
微かに聞こえる姉ちゃんの喘ぎ声。
聞きたくないのに、自分の欲を抑えるために目を瞑って耳をすました。