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愛しい記憶
第10章 愛堕(回顧)
強引にしばらくの間舌を絡めると、ぷはぁ…と息を吸いながら姉ちゃんが唇を離した。
「友也……っ…ごめん、今日用事があって……」
「知らない」
抱きしめながら、姉ちゃんの細い腰に手を這わせて服をたくし上げる。
「ちょっと…!」
「その用事と俺…どっちが大事なの」
子どもっぽい問いかけ。
姉ちゃんの前だと、余裕がなくてカッコつけることなんか出来ない。
「それは…───」
「……なんで迷うの」
即答してほしい。
俺が姉ちゃんで頭がいっぱいなように、姉ちゃんも俺で頭がいっぱいになってほしい。