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愛しい記憶
第3章 亡霊


「寝た方がいいよ」



そう言って、立ち上がったマミは、スー…と俺のベッドの上に座った。




「思い出すのは、後からでいいんだから」



本当にそれでいいのだろうか。

このままで、本当に?



「ていうか……別に思い出す必要なんて…ない」



思い出す必要がない?



あぁ、でも…このまま眠ってしまったら、彼女は消えてしまうのだろうか。





「大丈夫、わたしはずっと友也のそばにいるよ」


「─────…」




彼女の返事をきいて、ハッと息を飲んだ。



心が読まれている。





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