この作品は18歳未満閲覧禁止です
愛しい記憶
第4章 キャンパスライフ
18時近く、小洒落たお店で、カンパーーイと声を揃える。
張り切る悠人は、その場を仕切って盛り上げようと奮闘している。
集まった女の子たちも、大袈裟に悠人のすることや言うことに笑っている。
こんな会、何か意味があるのだろうか。
本来の姿とは違う自分を演出して、初めて会う相手と笑い合う。
馬鹿馬鹿しいと思いながらも、空気を壊さぬように無理に笑っているせいで余計に疲れて仕方がない。
耐えきれなくなって、俺は断りを入れてトイレへと向かった。