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愛しい記憶
第6章 水



緩い、大きめのTシャツ。


上目遣いで、何か言いたげに俺を見上げているマミの頰に触れる。





「友也…どうしたのっ…?」




背後で、楓が不安そうに声を荒げている。



マミは、頬に触れている俺の手を掴んで、そのまま俺の手を頬ずりするようにして目を閉じた。





「……今日は二人で過ごそう…」



小さい声でマミにそう伝えると、マミは目を開けて嬉しそうに微笑んだ。




「ねぇっ…友也ってば…!」



「……ごめん楓」



「───……」


「今日やっぱり無理だ…」







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