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愛しい記憶
第8章 記憶
「っ……つ…っ」
脳みそに、何かが無理に入り込もうとしている。
何故ここにいるんだろう。
俺はこうしているはずじゃない…
こんなの、“予定”と違う───…
「誰か来る…」
あまりの頭痛に顔を歪ませながら、ポツリと言葉を吐いたマミを見上げる。
「楓ちゃんかな……」
そうマミが言ったのとほぼ同時に、呼び鈴が鳴った。
今人に会える状態じゃない。
うずくまって耳を塞ぐが、やはり呼び鈴は鳴り止まない。
うるさい。
これ以上は
もうやめてくれ…────