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緑に睡る 〜運命の森〜
第1章 告白

十市は事後もずっと紳一郎を離そうとしなかった。
紳一郎も十市の褐色の逞しい胸に貌を埋め、幸せに浸る。
「…12月まで離れ離れなのが寂しいけれど…また来週くるよ」
久しぶりに軽井沢の森番に復帰した十市にはやるべきことがたくさんあった。
森や猟場の見回り、点検、補修、猟場の鴨や鴫の冬越しの準備、馬の輸送に厩舎の補修など…。
十市がいない三年間にかなり荒れてしまった領地を元の状態に戻すのは一朝一夕ではいかないだろう。
「坊っちゃんは学校もあるし、勉強も忙しいから無理しなくていいです」
大きな分厚い手が紳一郎の髪を優しく撫でる。
「行くよ。十市に会いたいから…絶対に行く」
「…坊っちゃん…」
白い肌を惜しげもなく晒し、紳一郎は身を起こして十市にくちづけする。
「…もう、僕はお前なしでは生きられない…だからできるだけ、お前の側にいたい…」
健気な告白をする紳一郎を狂おしく抱きしめる。
「…俺もあんたを離したくない!あんたをここに閉じ込めたい。…綺麗なあんたを他の奴に見せたくない…誰にも見せたくない…!」
十市がそんなことを言うのは初めてだった。
再会した途端、紳一郎への愛が一気に溢れ出たかのような情熱的な言葉だった。
「…嬉しい…十市。…僕はお前のものだよ…。この髪の一本…血の一滴まで…お前のものだ…」
紳一郎が十市の唇に唇を重ねる。
「坊ちゃん…!」
堪らずに紳一郎の身体を引き寄せ、組み敷く。
…愛に目覚めた野獣に魅入られた美しい青年はその後、暫くは愛の行為から解放しては貰えなかったのだ…。
紳一郎も十市の褐色の逞しい胸に貌を埋め、幸せに浸る。
「…12月まで離れ離れなのが寂しいけれど…また来週くるよ」
久しぶりに軽井沢の森番に復帰した十市にはやるべきことがたくさんあった。
森や猟場の見回り、点検、補修、猟場の鴨や鴫の冬越しの準備、馬の輸送に厩舎の補修など…。
十市がいない三年間にかなり荒れてしまった領地を元の状態に戻すのは一朝一夕ではいかないだろう。
「坊っちゃんは学校もあるし、勉強も忙しいから無理しなくていいです」
大きな分厚い手が紳一郎の髪を優しく撫でる。
「行くよ。十市に会いたいから…絶対に行く」
「…坊っちゃん…」
白い肌を惜しげもなく晒し、紳一郎は身を起こして十市にくちづけする。
「…もう、僕はお前なしでは生きられない…だからできるだけ、お前の側にいたい…」
健気な告白をする紳一郎を狂おしく抱きしめる。
「…俺もあんたを離したくない!あんたをここに閉じ込めたい。…綺麗なあんたを他の奴に見せたくない…誰にも見せたくない…!」
十市がそんなことを言うのは初めてだった。
再会した途端、紳一郎への愛が一気に溢れ出たかのような情熱的な言葉だった。
「…嬉しい…十市。…僕はお前のものだよ…。この髪の一本…血の一滴まで…お前のものだ…」
紳一郎が十市の唇に唇を重ねる。
「坊ちゃん…!」
堪らずに紳一郎の身体を引き寄せ、組み敷く。
…愛に目覚めた野獣に魅入られた美しい青年はその後、暫くは愛の行為から解放しては貰えなかったのだ…。

