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緑に睡る 〜運命の森〜
第1章 告白

「…あれが件の森番か…」
二人の姿が見えなくなると、青山はどこか楽しげに口を開いた。
公彦は眉を顰め、小さく溜息を吐く。
「…ああ、そうだ」
「想像より遥かにいい男だな。…実に美しい容姿をしている。…私は私より大きな男を抱く趣味はないが、それでも彼には惹きつけられる。紳一郎くんは趣味がいいな」
屈託無く笑う青山に公彦は周りを見渡し窘める。
「おい、青山…!」
「…私から見ると実に美しいカップルだ。野性的でワイルドな森番に冷たく取り澄ましたような美貌の貴族の御曹司の恋…。まるで悲恋もののラブロマンスだ」
…だが…と続ける。
「森番には悪いが、私は紳一郎くんにかなり興味を持ってしまったのでね。
…あの冷たい月のような美貌の青年の表情が恋により変わる様を見てみたくなったよ。
…もちろん私の力でね…」
手摺りに背中を預けながら、悪戯めいた笑みの中に強い情熱の光を明らかにする。
「…青山…」
公彦は大きく息を吐くと居住まいを正し、頭を下げた。
「…息子をよろしく頼む…」
二人の姿が見えなくなると、青山はどこか楽しげに口を開いた。
公彦は眉を顰め、小さく溜息を吐く。
「…ああ、そうだ」
「想像より遥かにいい男だな。…実に美しい容姿をしている。…私は私より大きな男を抱く趣味はないが、それでも彼には惹きつけられる。紳一郎くんは趣味がいいな」
屈託無く笑う青山に公彦は周りを見渡し窘める。
「おい、青山…!」
「…私から見ると実に美しいカップルだ。野性的でワイルドな森番に冷たく取り澄ましたような美貌の貴族の御曹司の恋…。まるで悲恋もののラブロマンスだ」
…だが…と続ける。
「森番には悪いが、私は紳一郎くんにかなり興味を持ってしまったのでね。
…あの冷たい月のような美貌の青年の表情が恋により変わる様を見てみたくなったよ。
…もちろん私の力でね…」
手摺りに背中を預けながら、悪戯めいた笑みの中に強い情熱の光を明らかにする。
「…青山…」
公彦は大きく息を吐くと居住まいを正し、頭を下げた。
「…息子をよろしく頼む…」

