この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
緑に睡る 〜運命の森〜
第2章 第二の男
…あんな奴のことなんか、考えるな。
紳一郎は頭の中から青山の存在を振り払うように十市の首筋に両手を回し、濃厚なくちづけをねだった。
「…もっと…もっとして…十市…」
「…坊ちゃん…!」
大胆に舌を差し入れた紳一郎を包み込むように十市のざらりとした肉厚な舌が絡む。
冷えきっていた身体が一気に熱を帯びる。
「…んっ…は…あ…っ…」
「…何があった…坊ちゃん…」
荒々しいくちづけの合間に十市が気遣わしげに尋ねる。
紳一郎は小さく首を振り、わざと淫靡な音を立てて十市の舌を吸う。
十市は不安定な紳一郎の心ごと抱くように抱擁し、濃密に舌を遣い、口内を隈なく愛撫した。
「…んんっ…十…市…」
快感から下肢に力が入らなくなった紳一郎を、毛皮を敷いた床に横たえさせる。
馬乗りになったまま、十市はシャツを脱ぐ。
…逞しい褐色の筋肉に覆われた肉体が現れる。
紳一郎の切れ長の瞳が潤む。
「…早くきて…十市…」
白くほっそりとした手を差し伸べる。
…十市の分厚い鋼のような身体に押し潰されるように抱かれたかったのだ。

十市は狂おしくくちづけを繰り返しながら、紳一郎の華奢な身体に欲情の火を灯してゆく。
一見、荒々しい動作に見えて、実は紳一郎の身体の隅々までを愛しげに慮り、余すところなくいとおしみ愛撫を加えてゆくのだ。
十市は情の細やかな野獣のような大胆さで紳一郎の身体を奪ってゆく。
「…もっと…もっと…奪って…」
喘ぐように囁く紳一郎の薄い耳朶を十市は甘噛みする。
「…坊ちゃん…!…愛している…!」
十市の愛の言葉は紳一郎の心と身体を、蜜のように蕩かす魔法だ。

「…僕も…お前だけだ…」
逞しい腰に下肢を押し開かれ、十市の熱く硬い楔をその身に受ける悦楽に、いつしか紳一郎は青山の面影を遠ざけていた…。

/77ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ