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緑に睡る 〜運命の森〜
第2章 第二の男
意味がわからないというように、十市は眼を眇めた。
「どういうことだ?俺は頭が悪いから分かるように話してくれ」
率直な物言いに青山は優しく眼を細める。
「君が愚かだとは少しも思わないがね。
…そうだな。
私は博愛主義者なんだ。紳一郎くんはもちろん欲しいが、君といて蕩けるように幸せで色香に溢れた紳一郎くんを見ているのも好きだ。…君のまるで黒豹のようにしなやかで野性味溢れた美しい容姿も好きだ。
…そう、私は美しいものが大好きなのだよ。この世に溢れる美しいものを全て愛したいのだ。誰か一人に決めつけるなんて勿体ない。…愛し合う恋人同士を引き離すなど無粋な真似も嫌いだ」
益々訳が分からないと言った怪訝な貌をした十市に、近づく。
…美しい男だ。
雄のフェロモンを身に纏わせ、野生的で…しかしどこか頽廃めいた色香を含む悲劇的な美しさを醸し出す男…。
この美しい男と、玻璃のように繊細で壊れそうに綺麗な青年との性愛を見てみたい…。
…その爛れるような…香り立つような愛と性の坩堝に身を投じてみたい熱情がマグマのように湧き上がる。
「…私は紳一郎くんとも君とも愛し合いたいのだよ…。
私の君たちに対する敬愛と性愛は二人に与えたいのだ。美しい君たちを私に享受させてはくれないか…?」
絹のような滑らかな声で、森の王者のように泰然としたオーラを放つ目の前の男に囁いた。
「どういうことだ?俺は頭が悪いから分かるように話してくれ」
率直な物言いに青山は優しく眼を細める。
「君が愚かだとは少しも思わないがね。
…そうだな。
私は博愛主義者なんだ。紳一郎くんはもちろん欲しいが、君といて蕩けるように幸せで色香に溢れた紳一郎くんを見ているのも好きだ。…君のまるで黒豹のようにしなやかで野性味溢れた美しい容姿も好きだ。
…そう、私は美しいものが大好きなのだよ。この世に溢れる美しいものを全て愛したいのだ。誰か一人に決めつけるなんて勿体ない。…愛し合う恋人同士を引き離すなど無粋な真似も嫌いだ」
益々訳が分からないと言った怪訝な貌をした十市に、近づく。
…美しい男だ。
雄のフェロモンを身に纏わせ、野生的で…しかしどこか頽廃めいた色香を含む悲劇的な美しさを醸し出す男…。
この美しい男と、玻璃のように繊細で壊れそうに綺麗な青年との性愛を見てみたい…。
…その爛れるような…香り立つような愛と性の坩堝に身を投じてみたい熱情がマグマのように湧き上がる。
「…私は紳一郎くんとも君とも愛し合いたいのだよ…。
私の君たちに対する敬愛と性愛は二人に与えたいのだ。美しい君たちを私に享受させてはくれないか…?」
絹のような滑らかな声で、森の王者のように泰然としたオーラを放つ目の前の男に囁いた。