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Beloved
第3章 クラスメイト
みんなが沙羅の周りを囲んでいる中に、彼は紛れ込む。
少年は沙羅を抱き起こしているゆみの手を握り、微笑みかけた。
「沙羅は僕に任せて…。ね?」
ゆみは間近で見るこの美貌に、息を飲む。
「あ‥はい…♥」
少年は沙羅を抱き抱えると、教室を後にした。
きゃー///
クラス中が歓声でざわめいている。
男の子達は、あの彼には適わないと悟り拳を握りしめた。
「沙羅ったら、なにが赤い瞳よ!笑
自分の目がハートになってて
彼が赤く見えたのねきっと。
あれ…でもなんであの人沙羅の名前を‥」
ゆみは心配そうに少年と沙羅が出て行った教室の扉を見つめたー‥。