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Beloved
第4章 甘美な魅力
「ねぇキース‥私たちこれからどうなっちゃうの?」

あれは…私?

白く可憐なワンピースを着たブロンドの髪の私が、哀しい瞳で誰かを見つめている。

「大丈夫。サラは僕が守るから、絶対に!」

あれは…!彼だわ‥赤い瞳…!

私も彼も今より少し大人びてみえた。

二十歳くらいかしら…?



「でも‥きっとお母様達から許してもらえない…!

 キースだって私を置いてどこかに
 行ってしまうわ、きっと‥」

「どこにも行かないよ。

あなたを置いて消えたりなんかしない。

あぁいますぐにでもサラを僕のものに…!」


キースはサラを持ち上げると、噴水に座らせた。

水しぶきにあたって、ふたりともびしょ濡れだ。


「綺麗だ‥水に濡れて乱れた髪も
浮かび上がる体もすべて。」

2人は見つめ合い、深い深いキスを交わし始めた。

沙羅はその間もずっと、キースであろう少年からの口づけで魅せられて居る。


そうだ…私は、今はもう無き、ロゼリアの王国の姫、ローズアリー・サラ。
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