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SEXYSIX~60日の合体合宿~
第2章 集結
「うーん、そうね……、逆転の発想、と考えてみたらいいかも」
マリの言葉の意図が掴めず、全員首を傾げる。
「脱いだりAVに出ることって、芸能界では落ちぶれたタレントがすることみたいなとこあるじゃない?けどSEXYSIXは最初から脱ぐし濡れ場も演じるのと同時に、普通に歌って踊るアイドル業や俳優業を行うの。つまり、落ちるところなんてない」

「……そういうことだ。そしてこの企画は政府だけでなく既に業界の重鎮にも期待されている。信頼あるバックアップのもとでスタートするというわけだ。売れない可能性はゼロ!……問題は人気をどこまで保ち続けるか……で、そこはデビュー後のお前らにかかっているというだけだ」

「AV業界にいた私たちだからこそ、出来たアイディアよ。AVだって立派な仕事なの。落ちぶれたからAVに行って稼げばいい、なんて馬鹿にするものじゃないのよ本当は。……ハードだけど、ちゃんと頑張っている人も多いことをわかって欲しい……」

「えっ!?マリさんAV出てたんですか!?それ見れるの!?」

「シュウくん、残念ながら私は制作部隊だけで出演はしてないのよ。瀬野さんはちょっと前まで女性向けAVで人気の男優さんだったんだけど、みんな知らない?」
「ええっ!?」
「マジっすか!ひゅ~~」
「女性向けは見たことないなぁ……」
「私はその制作に携わっていたの」

「……まぁ俺も今は引退して、こうしてマネージメント側だ。早川とは同時にスターカオスに引き抜かれてきた。……いいか、お前らは仕事として芸能活動をしていくんだ。色気のあるセックスに興味をそそる存在として、日々輝いている姿を発信することがお前らの指名だ。エロ業界を舐めるなよ。あくまで品性を保ち、寂しい心を埋め、それでいて官能的な表現をして幅広いタイプの人間を欲情させていくということは、実は相当ハードルが高い。そうなるためにここでの合宿を行うんだ。お前らならSEXYSIXになれる、そう見込んで合格させたということを肝に銘じろ」

経験豊富で力のあるマネージャーたちの説明に嘘がないことは理解できた。合宿前にきちんと説明されていれば……とは思ったものの、次々語られる話は至極もっともだ。

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