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第2章 集結

「アイドルというのはこれまでもある意味……実質的には、セックスシンボルでもあった。SEXYSIXはそこを強調したプロジェクトであり、国民にセックスそのものへの意識を高めてもらい、最終的には結婚や出産へ向かわせるための指名を背負っている。AV出演というわけではないが、かなりギリギリの18禁モノを最初から演じてもらうことになる」
ギリギリ……？挿れんの？挿れないの？と小声で男性陣が囁き始めている。

「そんなの……、聞いてない……」
最も動揺している様子の金城七瀬（ナナ）。ミディアムボブのはつらつとした健康的な女性だ。
「うん、ちょっとびっくりしちゃうわよね。ごめんなさいね。けど18歳以上しか応募できないこのオーディションの報酬を見ても、このぐらいは見込んでいないと芸能界ではやっていけないわ」
柔らかな物腰のマリが、厳しい眼差しになる。

「話はまだ終わっていない。デビューはこの合宿を無事終えた者だけができることだ。まずは60日間のこの合宿で、お前ら6人でセックスのトレーニングを行う。決まった相手ではなく、男女それぞれ全員が相手だ。3×3……、9通りの組み合わせになるというわけだな」
セッ……！？ひゅ～、えっ……！？などなど、それぞれの反応が上がる。

「静かに～。あのね、オーディションのアンケートと健康診断で、性交渉の有無、って書く欄あったでしょ？有の人しか合格してないのよ。つまりここには童貞も処女もいないの。みんなセックスしたことあるわよね？嘘は書いてないわね？」
ざわつきがおさまらず、思わぬ個人情報晒しに顔を赤らめる者も出始める。