この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第9章 まるで迷路…抜け出せなくて
◇◇
「良かったぁ~!よそ見したら許さないからね」
「…大丈夫、しないよ」
「……」
ガタン
「美味しかった、ごちそうさま」
自分では納得したつもりなのに
どうしてこう胸がキュッって痛くなるんだろう
早くこの場から消えたくて急いで席を立った。
「もういいの?」
うん、美味しかった。ありがとう
「後はお2人でどうぞ…お邪魔虫は消えるわ」
「やだお姉ちゃん、邪魔なんかじゃないのに─ねぇ英昭さん?」
「ぁ、あ~!美緒、ちゃん、あの」
「お風呂入って来る…英昭さんごゆっくり」
ヒデが何か言おうとしてたけど、言葉を遮ってリビングを後にした。
バタン──
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
心がモヤモヤして落ち着かない!
(私が英昭さんを誘ったの、最近忙しいし外食ばかりだから…お姉ちゃんも疲れてるみたいだし一緒にどうかなと思って)
結局、最後は惚気を聞かされて
惨めになっただけ。
いくら私が忘れようとしても
こんなんじゃ
いつまでたっても…私、変われないじゃない。
由美とヒデが付き合いを続ける限り
私はずっとこれに堪えなきゃいけないんだね。
私は2人の幸せそうな姿を近くで見ていられるんだろうか
もう泣かないって決めたのに
こんなに簡単に想いは砕かれて…情けないよ。
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
壁に手を付き熱いシャワーを頭から浴びた。
嫌な感情も涙と一緒に流せたらいいのに─
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
長い時間シャワーを浴び
少し気持ちも落ち着いた。
いつまでもここにいるわけにいかないね
もう出なきゃ!
キュッキュッ。
「良かったぁ~!よそ見したら許さないからね」
「…大丈夫、しないよ」
「……」
ガタン
「美味しかった、ごちそうさま」
自分では納得したつもりなのに
どうしてこう胸がキュッって痛くなるんだろう
早くこの場から消えたくて急いで席を立った。
「もういいの?」
うん、美味しかった。ありがとう
「後はお2人でどうぞ…お邪魔虫は消えるわ」
「やだお姉ちゃん、邪魔なんかじゃないのに─ねぇ英昭さん?」
「ぁ、あ~!美緒、ちゃん、あの」
「お風呂入って来る…英昭さんごゆっくり」
ヒデが何か言おうとしてたけど、言葉を遮ってリビングを後にした。
バタン──
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
心がモヤモヤして落ち着かない!
(私が英昭さんを誘ったの、最近忙しいし外食ばかりだから…お姉ちゃんも疲れてるみたいだし一緒にどうかなと思って)
結局、最後は惚気を聞かされて
惨めになっただけ。
いくら私が忘れようとしても
こんなんじゃ
いつまでたっても…私、変われないじゃない。
由美とヒデが付き合いを続ける限り
私はずっとこれに堪えなきゃいけないんだね。
私は2人の幸せそうな姿を近くで見ていられるんだろうか
もう泣かないって決めたのに
こんなに簡単に想いは砕かれて…情けないよ。
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
壁に手を付き熱いシャワーを頭から浴びた。
嫌な感情も涙と一緒に流せたらいいのに─
ジャャャャャ─ジャャャャャ─
長い時間シャワーを浴び
少し気持ちも落ち着いた。
いつまでもここにいるわけにいかないね
もう出なきゃ!
キュッキュッ。