この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
飴色トライアングル【完結】
第9章 まるで迷路…抜け出せなくて
ガチャ─
「あっ!」
お風呂を出るとリビングから出てきたヒデと鉢合わせになった。
由美の姿はないけど
ちょうど帰るところだったみたい。
「…ぁ…お邪魔しました、もう、帰るよ」
「あ、う、うん」
まさか廊下にヒデが出てくるなんて思わなくて
急いで頭に巻いたタオルを取り去った。
スッピンだし、いくらなんでもこんな姿を見られるのは恥ずかしいから…
慌てて手ぐしで髪をとかす私を見て
ヒデがくすっと笑ってる!
やだ─何か言わなきゃ
必死に言葉を探した─
「ケーキ…ありがとう!美味しかった」
「それは良かった!─美緒、髪が…」え!
俯く私の髪にヒデの手が延びてきた。
ドキッ─なに?
突然の事に驚き─顔を上げると、優しい笑顔の英昭と眼が合った。
ドクンドクン
胸の鼓動がどんどん大きくなって痛いくらい
ヒデから眼を逸らせずにいると─
「ほら…髪、ちゃんと拭かなきゃ、風邪引くぞ」
髪の先から雫が垂れるのに気づいたヒデが指で拭ってくれた。
「あ、ありがとう!」
ドキドキ
─そんな優しい眼で見ないで。
鎮まりつつある心臓がまた大きな音を立てる
漸く止まったのにまた涙が滲んできそうだった!
「ヒ、デ…」
バタンッ!
「英昭さん忘れ物…え?」ハッ!
その時
リビングのドアが勢いよく開いて由美が飛び出してきた。
「「……//」」
すぐにヒデから離れたけど
それがかえって不自然だったかも─
私達の様子に由美は不思議に思ったみたい!
「……なに?、どうしたの2人とも?」
ううん何でもない!
心臓がバクバクして由美の顔が見られなくなった。
「あっ!」
お風呂を出るとリビングから出てきたヒデと鉢合わせになった。
由美の姿はないけど
ちょうど帰るところだったみたい。
「…ぁ…お邪魔しました、もう、帰るよ」
「あ、う、うん」
まさか廊下にヒデが出てくるなんて思わなくて
急いで頭に巻いたタオルを取り去った。
スッピンだし、いくらなんでもこんな姿を見られるのは恥ずかしいから…
慌てて手ぐしで髪をとかす私を見て
ヒデがくすっと笑ってる!
やだ─何か言わなきゃ
必死に言葉を探した─
「ケーキ…ありがとう!美味しかった」
「それは良かった!─美緒、髪が…」え!
俯く私の髪にヒデの手が延びてきた。
ドキッ─なに?
突然の事に驚き─顔を上げると、優しい笑顔の英昭と眼が合った。
ドクンドクン
胸の鼓動がどんどん大きくなって痛いくらい
ヒデから眼を逸らせずにいると─
「ほら…髪、ちゃんと拭かなきゃ、風邪引くぞ」
髪の先から雫が垂れるのに気づいたヒデが指で拭ってくれた。
「あ、ありがとう!」
ドキドキ
─そんな優しい眼で見ないで。
鎮まりつつある心臓がまた大きな音を立てる
漸く止まったのにまた涙が滲んできそうだった!
「ヒ、デ…」
バタンッ!
「英昭さん忘れ物…え?」ハッ!
その時
リビングのドアが勢いよく開いて由美が飛び出してきた。
「「……//」」
すぐにヒデから離れたけど
それがかえって不自然だったかも─
私達の様子に由美は不思議に思ったみたい!
「……なに?、どうしたの2人とも?」
ううん何でもない!
心臓がバクバクして由美の顔が見られなくなった。